再考,けものフレンズ

  けものフレンズ11話の鬱展開?っぽい面だけ考えても勿体ないので,他の面を掘り下げたいと思った.
たぶん「鬱展開やだ~!」みたいな反応をするのが正しいというか素直な楽しみ方で,11話はそういう風に作られているんだと思う.だから最終回で解消されるだろうし,内心,安心して「鬱展開やだ~!」してる人が多いと思っている.
けどやっぱり,展開や演出って,結局,作者が何かを伝えるための道具でしかないので,大きく動いたように見える11話を単体で考えずに,今までの話を通して捉えるべき話だと思う.

 

  まず,けものフに限らず俺が思うのは,物語には2種類あると思っていて,演出のために物語がある作品と,物語のために演出がある作品だ.ここでいう”物語”は,けもフレの場合”作者のメッセージ”と置き換えていいし,”演出”は”ミスリード”と置き換えてみる.けものフは後者で,つまり”作者のメッセージ”のために”ミスリード”がある.これが前者(逆)の場合だと“ミスリード”のために”作者のメッセージ”がある.こっちの場合,受け取り手を騙して驚かすことが先にあって,物語はそれを成り立たせるための後付けみたいな内容の作品になる.まあ,こういう作品でも気持ちよく騙してくれるなら俺は好きなんだけど,けものフレンズの場合はそもそも騙そうとい意思はない.むしろ淡々と作者のメッセージ性みたいなものをダイレクトに感じられる.ゆえに”演出”は素直に受け取って楽しめばいいだけ!という作りになっている.(ここらへんがIQを下げて見ることが出来る仕掛けなのかも知れない)図書館でかばんちゃんが人間だと分かって,その事実に驚いたヤツなんかいないはずだ,最初から視聴者にはかばんちゃんが人間だと分かるように描かれている,この作品は隠したり騙したりはしない,”本質”がそこではないから.

 

 11話に出てきた大型セルリアン,これは見たまんま軍用四足歩行ロボのBig DogなんだけどYouTubeの動画が笑えるってので有名だから多くの人が知っていると思う.確かに笑えるんだけど,こんな面白いものが戦争の道具に使うために開発されてるなんて,よく考えたら勿体ない.もちろんそこで研究された成果が戦争以外の場所にフィードバックされる未来が来るかも知れないけど,最初から人間と友達になれる犬型ロボットを作るんでいいんじゃないか(アイボのようにw) .この,軍用に使われる”動物を模した”ロボットを,けものフレンズという作品が取り扱うというのは大きな意味があると思う.「反戦」…という,捉える人ごとに違う側面を持つテーマではなく.もっとシンプルにそもそも”人間という動物”が何を出来るのか,どんな力を持っているのか,そして,それを何の為に使うべきか,これは,けものフレンズという作品全体の根底に流れるテーマの1つだ.かばんちゃんは,ときに道具を使い,ときに頭を使い,ときにモノを造り,多くのフレンズを助けたり,争いを平和的に解決してきた.難しいことは何もしていない,シンプルに,自分が出来ることを仲間の幸せのためにする,それだけの話じゃないかと思う.

 

 正確に言えば,けものフレンズにも”裏”や”騙し”というのはある,しかし,この作品は ソレを本質にせず,物語のための道具として使うことに徹している.一方,最近は見せたい演出が先行する作品が多いように思える,グロやエロや鬱展開なんてのは,手軽に,瞬間的に興奮することは出来るかも知れない.しかし,それは本当のカタルシスには成りえない.けものフレンズがどんな最終回になるかは分からないが,最終回に備えるなら,最近の”瞬間的興奮”に慣れた脳はそろそろ捨てる時期になったのかも知れない.

 

 ちなみに,演出が先行する作品というのは,虚淵作品ではない.虚淵作品は物語のために効果的に演出を使っている.むしろまどマギ以降…それをマネしようとした他の作品こそが「虚淵作品をマネる」という演出が先行しているように思う.それもあって虚淵作品が鬱展開の代表格のように扱われているのは勿体ないと思う.虚淵作品はホントは優しい作品が多い.例えばまどマギは,人の幸せを願った結末を呪いにしたくないという話だ.これは先のBig Dogの話となんら変わりはない.Big Dogという兵器にも,使う人間の願い次第で,呪いから幸せへと転換できる可能性があるのだから.

 

バイ✋

ブログが改ざんされた…

WordPressを使っているのですが,ブログが改竄されやした…

テンション落ちます…

更新してなさすぎて,アプデしてなかったのが悪かったようです…

とりあえずアップデートしたので大丈夫だとは思いますが

昔の記事は変なURLが埋め込まれてしまっていて,世に出せる状態じゃないので非公開にしました…

WordPress~;;

厳しいぃ~!

今日も元気に,ここにいます